平安時代から室町時代にかけて、
上皇をはじめ皇族や貴族が乗った牛車(ぎっしゃ)。文字通り、牛が牽(ひ)いた。
最高級の牛車は「唐車(からぐるま)」と呼ばれ、
上皇などが乗る。ところが天皇は牛車に乗らなかった。
何故か?
牛に牽かせる為に、暴走する恐れが皆無ではない。
だから“より”安全な、人が担ぐ「輦(れん)」と呼ばれた
輿(こし)で移動された。この一事だけからでも、国家の公的な秩序において、
天皇は上皇より上位にあった事実を知る事が出来る。
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